「完了いたしました。完治するものと思われます」。
耳の中から、ヘッドライトをつけた妖精が、診察台の私にウィンクして
くれた。私は、余りに気持ちがよくてすっかり眠ってしまっていた。
そうだったのか。耳鳴り 名医 という噂はこの妖精たちのお手柄
だったんだな。耳の中で、季節外れな、セミの鳴き声が、一気に
停止し、やっと秋が訪れたようで、私は、胸をなでおろしたのだ。
この妖精たちは、「おじさま、食生活にも気をつけてくださいね。
お酒の飲みすぎや焼肉三昧はいけませんわよ」って、目を疑いたくなるような
小悪魔フェイスで、ちゃっかりお灸まで据えてくれるとは(苦笑)。
毎日、口をッ酸っぱくする嫁さんみたいなことを言うもんだな。
まさか、嫁さんが化けているわけじゃあ、なかろうな。。。